塔8月号 作品2☆彡

08 /29 2017
昨日から小中学校は新学期。今日から給食が始まりました。

このブログの調子が悪くて、前記事は書き終わった後ぜんぶ消えてしまってショック。すぐ思い出しながら書きました。
それで、今日も保存が出来なくて、念のためスマートフォンで写真を撮りました。そして、やっぱり消えました。もー。

書き写します!

(作品2)
しづまるを待たむとすれば小夜ふけてあなたのなかの葉のみだれやう/小田桐夕
葉は葉脈があり生命そのもの。相手の心の、葉のように息づいている感情のどうしようもなさに気づいても見るほかない作者。みだれやうの結句に余韻がある。小田桐さんの歌は自由度があって風っぽいところがいい。

<呉橋>は橋のかたちのお菓子にて切り分けくれし叔母もう居らず /祐徳美恵子
橋のかたちのお菓子、呉橋がいい。お菓子ではあるが橋を切り分けるという場面がもう会えない今となっては寂しい。

睡蓮といふ名の食堂夕方のラッシュの道の排ガスを浴ぶ /加茂直樹
作者の住まいはカンボジアのようです。水がきれいなところに咲く睡蓮。排ガスを浴びる睡蓮という食堂はそれとは反対の情景として目立つ。

前職のメモののこれる帳面を何もなければ閉じているのみ /横田竜巳
関係のなくなったものなので当然のことだけど、開かないという意思も感じます。

藤の咲く藤だけすごい村に来て死後のやうなり紫の空 /有櫛由之
藤だけすごいという村。自分も死んでしまったかのような静けさの中にいる作者。町ではなく村というところにも怖さがある。

十年でいつが一番かはいかつた躊躇(ためら)ふことの増えた子は問ふ/岡本伸香
十歳の子ども。本心は過去のことを聞いているのではなく、今の自分を母親に愛して欲しいのだ。旧かなの「かはいかつた」、とてもいいなと思う。

咲きたくはない桜あり咲いたなら散るしかなくて桜雨ふる /田巻幸生
散るしかないから咲きたくない、と。でも咲くしかない。そのあとの雨が悲しいけれど美しいです。

二ユーロの硬貨をすずらん一束にかえて街路に五月来ている /鈴木晴香
下の句がいいと思う。すずらんを抱えている人が作者だけではなく街を行き交う。

唐突にこの世界で生きるため必要以上に神がほしくて /山岸類子
必要以上に神がほしい、とはおもしろい。絶対的な安心感。作者にとってはそれくらいじゃないと世界は生きにくいということだろう。

雨けぶり高きビルから消されゆくなおすてがたき望みをつれて /芳仲成和
景が見えてくる。高い遠い望みから消されてゆく。残ってる望みまで消えてしまいそう、どうか消えないでほしいという願い。
消えてゆく、ではなく消されゆくという言葉からは自分の力だけではどうにもならない何かがあるのかもしれないと思う。

(作品2 つづく)

コメント

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晶子さん、こんばんは☺️
今回の記事は大変だったのですね💧
でも、おお!こんな素敵な歌があったか!と、楽しく読ませていただきましたよ^_^
また、別件になりますが、筒が今日届きました。お手紙とフルーツゼリーもありがとうございます💕 いろいろとお忙しいなか、お手数をおかけし申し訳ありません。ゼリー大好きなので、大事に頂きますね☺️
大会で晶子さんとお話できたことがとても嬉しく、思ったとおり、話しやすい気さくなお人柄の方でした。
帰りのホームでは、私が新幹線の発車時間を勘違いしていて、ホントはもっとお話できたね。
残念でした💧
また、来年の再会になってしまうと思いますが、ブログがあるので、繋がっている気がします💕

Re:

山川仁帆さま

記事は消えてもどこにも迷惑はかからないのですががっくりします。

選者賞受賞おめでとうございます!

人柄よりも筒を渡すことのほうが重要でした、あの日は。
ほんとにすいませんでした。
次回はきちんとお渡ししますので、また選者賞をがんばってください(^^)
お話しできて楽しかったです☆

晶子さん

ありがとうございます😊
思いがけず選者賞をいただきましたが、ご本人の筆による一首が書かれた色紙は、光栄の一語に尽きます。
狙って取れる賞ではないので(笑)
この一年、また研鑽を積んでいきたいと思ってます🤗

Re:

仁帆さま

はい。私もすこしでもいい歌ができるようガンバリマス。(^^)

ukaji akiko

塔短歌会。ふだんは赤煉瓦歌会に参加しています。スガシカオ好き。気軽に好きなことを書いてゆこうと思います。

プロフィール欄がなぜか二つになっていて直りません。

Happy go Lucky!