と と と No.9 「雨にうたえば」

07 /03 2018

どなたが描かれたんでしょうね

ととと№9。
塔の女性三人が時々出されてるネットプリントです。
プリントできる最終日の晩御飯の時に思い出し、食事のあと近所のセブンイレブンに行きました。前号は出しそびれてしまっていたので、今回獲得感あり。

「雨にうたえば」っていいなー。唄えばからもってきたのでしょうけど、歌えば、でも、詠えば、でも、どちらでもいい感じ。どの連作のなかにも「雨」が降っています。

プリントは2枚で1枚目は十首づつの連作。それぞれの連作の題名がとてもいいです。2枚目には、物語、散歩道紹介、好きな歌紹介、とそれぞれが好きなことを書かかれています。


ネットプリント、不思議な仕組み。


「こゑのゆくへ」
短夜のねむりのなかにさすたけの君が聞かせてくれるおはなし
やがてこゑは雨音となりほほゑみはみづうみとなり覚めてかなしむ /白石瑞紀


どーんと古典の世界へ引っ張っていくような連作。枕詞や使われている語が遠いところを思わせます。一首目は冒頭に置かれた歌。幻想的な雰囲気のまま二首目以降に続き、夢と現実の間にいるような感じです。詠われているのは別れ。とてもよかった。作者の作品には枕詞がほんとによく登場します。昔から親しんでいたのだろうなあ、と読むたびに思います。豊か。


「石の兎」
あきらかに濡れた路面を走る音聞いているなりくちなしの部屋に
石の兎のお腹の中にある卵それに触ればいいらしい 触る /藤田千鶴


連作に兎の石像が出てくる。二首目はそのお腹に触っている場面。一字あけの「触る」に作者の迷いない気持ちが詠まれています。連作には、くちなし、蕾のあおし、赤蜻蛉、などがあり色が美しいです。


「火を抱く」
かなしみを洗いながして戻りくるあなたの髪に触れたがる指
いくつかの雨声(うせい)しずかに聞きわけているうち部屋にあつまる雨声 
/永田愛


かなしみって洗いながせるのだろうか。洗いながそうとするには決心がいるだろう。そして、そうして戻ってきた人を慈しむかのような気持ちが「触れたがる指」としてそこにあるのだと思います。


たまにぽん!と発行される「ととと」。見逃さないように気をつけていきます!

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ukaji akiko

塔短歌会。ふだんは赤煉瓦歌会に参加しています。スガシカオ好き。気軽に好きなことを書いてゆこうと思います。

プロフィール欄がなぜか二つになっていて直りません。

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