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途中に差し込む追記かな(12月号)☆彡

01 /31 2018
塔1月号の途中も途中だけど、12月号の追記をひとつ。

12月号の作品1にあったこの歌。


悦子という名を持つ塔の六人に笑顔の違う故郷がある /ダンバー悦子


え~!六人も?よくご存じ・・・。というのが最初の感想。

名前が同じだとなんとなく気になる。この歌では、名は同じだけど六人それぞれに「笑顔の違う」故郷としたところが工夫されている。笑顔の違う、ということでそれぞれの故郷に対する想いの違いなどが浮かんでくる。

ということで残りの悦子さんの歌を12月号と1月号のなかから。


大き声に客を呼びをり粽売る子の下の歯の一本欠ける 
/東郷悦子(作品1・1月号)


机の上に郵便物はたまりゆくひとつ狂へば乱れは早い 
/筑井悦子(作品1・12月号)
町中に階段多し邪気あらず手摺を塞ぐ人の背見てゐつ /同


ずかずかと入り込みたるお日様に勘弁してねと暗がりへゆく 
/中山悦子(作品1・1月号)


なにげなく見上げる空は十五夜だ 銭湯帰りに母と見た月 
/関本悦子(作品2・1月号)


ベートーベンと呼ばれいるホームレス公園の水に身を洗いおり 
/倉成悦子(若葉集・1月号)


以上、悦子さんの歌でした☆彡

塔1月号 作品2(永田和宏選)☆彡

01 /31 2018
はやいはやい。1月は今日で終わり。寒い冬らしい1月でした。2月は私と長男、末っ子の誕生月。0、1、2だけで三人ぶんの誕生日があらわせる。(ふーん・・・)。

それはそうと、登山でいう山の何合目の「合目」のこと。たまたまテーブルにあった長女(山岳部)の「登山用語」プリントを見ていたら、「合目」とは「登山する場合の困難の度合いを目安としておよそ10等分したもの」って書いてあった。等分、というから高さ(地図上でのcmとか)がだいたい等分なのかと思っていたけど、困難の度合いを目安ということで、へー、と思った次第。困難の度合いの目安って難しくないかな・・・。


作品2☆彡
沈みゆく日にゆつくりと打ちのめされ倒れることもできないでゐる /山尾春美
夕日にゆっくり照らしだされて浮かびあがる感情があるのだろう。ひとつひとつに打ちのめされる。倒れたほうが楽だけどそれが出来ない。

カッコイイアクションでガラケー開けて絶滅危惧機種楽しんでいる /太田愛葉
ガラケーを開ける時のカッコイイアクション・・。どんなふうにしてるんでしょう。小さいことだけどおもしろい。少数派になると尚更楽しくなることもある。わたしも形はガラケーのほうがすっきりしていてすき。(戻そうか・・)

馬を追う夢にめざめて耳すます迷いしことが胸押し上げる /中本久美子
夢を見る、耳をすます、想いの到来、の流れがきれい。馬を追う夢というのが、追いつけないものを追っているようでさみしい。

あの鳴き声はくつわ虫だねと夫は言う 母を亡くしたわたしに向かい /沼波明美
やさしい歌。自然なひと言が優しく、その言葉の優しさを受けとめる作者。これ以上の言葉のやりとりはもう要らない二人の心のありようと思う。

手のひらの豆腐に切り入る包丁の静か 今夜はきっと雪 /加瀬はる
手のひらの豆腐にそっとそっと降り積もる雪のイメージ。「きっと雪」の字足らずに今からはじまる静かな雪の降る夜を思う。

駅ホーム中華料理を豪快に食する広告明日は週末 /中村真一郎
明日は中華だ!という気分になっている作者かな。広告は見ている人と気持ちの一致する瞬間があるんだなあとこの歌ではっきり分かった。

フリースの上着を着せられお地蔵は辻に立ちゐる 雪虫の飛ぶ /水越和恵
お地蔵さんに帽子をかぶせたり、マフラーをしたり、というのは昔からあるけど、「フリース」というとある企業名も浮かんできたりして今の時代という気がする。フリースのふわふわ感と雪虫の飛ぶ様子がやわらかい。

眠られぬ人のここにも在ることを柔らかき月溶かしゆきたり /森雪子
作者以外にも眠れない人がいる。スマホの向こう側の人かも。「月溶かしゆきたり」がいいなあと思った。少しずつ夜明けに向かって薄まる月のようにも感じるし、他者の存在が暖かく、月を溶かすという感じもする。

亡き父に会ったと言いし母の背に夢のことかと念押しきわれは /神山俱夫
年を老いていく母親が正気なのかと、一瞬どきりとした作者の緊張が伝わる。「念押しき」にあらわれる気持ち。こういう瞬間はいつ誰に訪れるのか分からない。はっとした。

台風の余波なる風の吹く日なりゴロゴロと貨車がなにかを搬ぶ /越智ひとみ
普通の情景なのにとても味わいがあるなあと思う。余波の風のなかでゴロゴロといく貨車。ゴロゴロの音もいいし「なにかを搬ぶ」のはっきりしてなさがいいなと思った。

塔1月号 作品1(真中選)☆彡

01 /28 2018
毎月の塔の歌を読んでいると、あれ?先月も載ってなかったっけ?という歌がある。今月の作品1には三首あって(私が気がついたぶんのみ)確かめてみると、ここを変えたのかとか、語順をかえてるということが分かっておもしろい。そのうちの一首は詠みこむ語を少なくしてあってとてもすっきりとなっていた。もともといいなとチェックしていた歌だけどもっと良くなってるっていうのは、おー。と思う。


作品1

何故なのかどうしてなのかと聞きただすやうな初雪のありさまであり /國森久美子
乳房、放射線科、などの言葉がほかの歌に詠われている。過去の初雪とはまったく違う思いで雪を見ている。幾度も幾度も問いただすように降りやまない雪。「ありさま」に交錯する気持ちがみえてくる。

雇ふと雇はれるとの切り替へやや難ししばらく右の眉の下がらず /千名民時
立場が違えば口調、態度も変わる。片方の眉が下がらないということに雇われる立場にいることへの、半分抗う気持ちなどが表れていると思う。

白桃の大きなパフェを食べ損ね数年が過ぐ坂の途中の /西村玲美
時間が経てば経つほど白桃がむくむく大きくなっていくよう。坂の途中の数年が、というのも、ほかに生きる場所があるような不思議な言いかただ。

陽の射してふいに三匹鮎釣れるこんなことが昔あったな /加藤武朗
この事実どおりのこともあったとも詠むめるし、それくらい嬉しい「こんなこと」が過去にもあったな、と言っているようにも思う。作者の心に陽が差しているような感じがいいな。

こんなにも頭一周するものか二十数年ぶり逆上がり /相原かろ
頭一周というのが愉快。頭がぐるーんと円を描く様がとてもよくわかる。大人は大きいから「こんなにも」ってなるなあ。

わたくしはここで生まれたことがない 滲んだ点としてここにいる /上澄眠
よそ者としてかりそめにいるような「滲んだ点」。滲むというと周りも巻き込んでいくようで広がりもある。けれど、所詮ははっきりしていない「滲み」と自分のことを思っているのか。上句も独特。例えばその場所で、新しい感情が生まれたりしたら「生まれたこと」になるのだろうか。いろいろと考えてみたくなる歌。

和室なき家に住みいる男(お)の子きて畳に毛布しきでんぐり返す /樺澤ミワ
かわいい。普段フローリングなら、畳に頭をつけてのでんぐり返しに抵抗があるのかも。男の子にとって床は歩くもので、座るものではないのかもしれない。毛布は必須アイテムになる。

昼と夜等分なる日 わたくしはバランスなくし石につまづく /田中律子
秋分の日。だからといってバランスを崩すのは変だけど、この歌を読むとあわわわ・・・というあやうさがくるような・・。星の上にいる自分を意識してしまう。

学校の時計は全て狂いおりそんな気がして家へと急ぐ /杜野泉
学校のたくさんの時計が目に浮かぶ。柱時計なんかも混ざって。時間に追われてる焦りと、家のことを思う焦り。本当の時間が分からないということが実際あればとても不安になるだろうな・・。

コーヒーの豆を挽きつつうつむいて何か正しきことを言ひたり /佐藤陽介
「何か正しきこと」。「何か」とついただけで「正しきこと」がなんとも不思議な感じになる。何ついてのことか。正しいことははっきりしているのに何を言ったのかよく覚えていない。上句の「うつむいて」と「正しきこと」の繋がりもなにか、もう少し考えたい歌。

塔1月号 作品1(栗木選)☆彡

01 /25 2018
エアコンの音が時々ごおおおっと大きくなるのは寒波のせいかしら。各地でいろんな形の氷が出来ているようです。今夜から福岡タワーのイルミネーションがバレンタイン仕様のハートになっている。エレベーターの横から見えるので一応確かめに行って、寒かったからすぐ戻った。


作品1☆彡

大道にギターを弾きいる芸人のかたわらの荷に箒がまじる /村松建彦
その日の演奏が終わった後にその場所をきれいにするための箒。ギター弾きだから派手に何かが散らかるわけではない。自分の仕事とその場所に誇りを持っている人かと思う。<かたわらの荷に箒がまじる>に生活が見える。簡潔な表現なのにいろんなものが伝わってくる。

雨脚の大きくよじれるあの辺り何かうごめく気のする原野 /石井夢津子
ああ、あの感じ、とわかる。風が吹いて雨がよじれるように波打つ時がある。雨ではっきり見えないぶん、原野のその場所で<何かがうごめく>といわれるとちょっとこわい。

ブタ草の花粉にくしやみする娘個人事業主にけふよりなりぬ /今西秀樹
娘のことをがんばり屋とかしっかり者とか言わずに花粉症と紹介している。上句と下句が繋がりがないようであるようで面白い。温かく見守っている感じがする。

月色のインコ探して下さいのビラは反りつつ十日過ぎたり /落合花子
<月色のインコ>がとてもいいと思う。まるい月のきれいな色。十日過ぎて月が欠けていくようで、インコが遠くにいってしまうような気がしてしまう。

まひるまの線香花火はほんのりと秋のわたしのなかにあかるむ /永田愛
まひるまの線香花火ということだから辺りを照らすこともないけど作者の心をあかるませる。<秋のわたし>には洞みたいなものがあるように思えて、花火のほのかなあかるさが優しく反響しているよう。

羊羹のような未来のどのくらいが自分の時間 不揃いに切る /橋本恵美
透明さもなく、なにもかもひとかたまりの重みのある羊羹。そこにふと未来を思う。羊羹から終わりのある長さを思い、不揃いに切り分けてみてもなかなか答えが見えない。

夕光に染まれる湖に一艘の舟の影ある切手貼られつ /藤木直子
きれいな切手。実物を見てみたくなる。舟の影に焦点があっていくところがいいと思う。静かな雰囲気。

立ち上がるデスクトップに庭歩く犬はいつでも顔を伏せいる /山本憲二郎
庭とあるので飼い犬の写真かな。写真だからいつも同じなのは当たり前なのに。デスクトップにはベストショットを載せるようにも思うからなかなか顔をあげない犬なのかなあ。

展望台のベンチの角で殻を割るゆで卵まだほんのりぬくし /尾崎知子
ほのぼの。ほんのりぬくいゆでたまご。熱いのを持ってきてたのか。近くに休憩所か何かがあって売ってた?頂上だからベンチの他には割るのにちょうどいいものがないのだろう。頂上でゆで卵か・・・。おいしそう。

誰が悪いということもなく夕方のたまねぎだけが目にしみてくる /片山楓子
誰が悪いということもない。けれどなにか悲しみがある。そういう世界のなかにいる。目にしみる玉ねぎはここでは確かなものとして在る。泣きたい作者の気持ちのように思える。

塔1月号 月集☆彡

01 /23 2018


とっくに届いている塔1月号。かわいい表紙で、それをめくると河野裕子さんの一首が載っている。大きなリニューアル。
塔に入会してくる人のなかには河野さんの歌を知らない人もいるだろうしいいことだ思う。毎月、歌とともに評も読めるのでとてもありがたいです。
私は初めて参加した全国大会の時に1995年の塔バックナンバーを買って、表紙を開いたところに高安さんの歌が評と一緒に載っていたので、へ~、と思った記憶あり。初めて高安さんのお名前と歌をまじまじと見ました。
伝えていきたい歌人やその歌が目に触れるところにあるというのは大事なことだと思う。


月集☆彡

死んでゐて当然とふが二度ありき一度は言へて一度は言へぬ /永田和宏
話せない一度のほうは作者の心に重くあるもの。話せば誰かを傷つけてしまうことなのかもしれない。

やりたいことやつてきましたといふひとをわたくしの友とつひに思はず 
/真中朋久

作者にとって以前から身近な人なのでしょう。でも、根本のところで違う。「つひに思わず」にはっきりした諦めがあるように思う。

名月が新宿南口に出て子に導かれ人ごみを行く /前田康子
親と子の逆転かなあ、と思った。不慣れな土地で月だけははっきり分かる作者とその地上の街もわかる子。そういう親子を照らす月。導いていく子が頼もしく、嬉しく、でもたぶんどこかでちょっとさみしいかな・・・。

宵闇の 愛しきれるか はららけた朝顔の蔓かすかにゆれて /江戸雪
放りだされるように置かれた「愛しきれるか」が心を占めている感じ。徐々に暗くなっていく闇の中でまだかすかに揺れる残った蔓。失ってはいないけど・・と、止まりながら揺れながらの気持ち。

ノドグロと呼ばるる魚ありうまいと言うのどが黒いのか何か悲しき /岩切久美子
直接はノドグロを見ていないようだ。内容も語順も、詠みかたが不思議な感じ。うまいと言われる魚だからか、のどが黒い魚だからか何かよく分からないけれど悲しい、と作者は思う。ノドグロという魚の名前から読み手もいろいろ想像してしまう。

杉山の奥へと続くふたすぢの轍 近代とふ力を思ふ /梶原さい子
下句で轍のぎゅっとした感じ、深さが目に見えてくる。山を進む力強さなどが伝わってくる。「近代とふ力」になるほどなあと思った。

「ありがたう」「いいえ、さやうなら」戸が閉まり忽ちあをき夜が満ち来る 
/亀谷たま江

一読、会話がかみあっていないような、はてな?という感じがした。
「ありがとう」と言われて「いいえ、そんなことないですよ。さようなら」と読むのが普通だろうけど、「ありがとうではないですよ、さようならですよ」と言っているようにも思える。そういうふうに感じる不思議な歌。戸も閉まり、何かが終わりのように思えてしまう。

傘差して体育館を出ずるときばらばらにゆく人生がある /花山周子
運動会の歌のなかの一首。運動会を終えてひとつの場所からそれぞれの家族でばらばらと帰る。この時見えるのはほとんど背中ばかりで、みんなどこかへ向かっていく場所があるという想い。傘をさすというのも「人生」という言葉にじわっとくる。

一輪の紫色は向かう向き癒えるにはまだ少しあらむか /干田智子
ふと見ると向こう向きだった紫の一輪。花瓶にさしてあるのだろう。癒えるのは身体のことか心のことか。花もあり紫の色も見えている。あと少し、と思う作者。

この夕べ支えて呉るる人が欲し否、否、光るしやもじが欲しい /松木乃り
支えてくれる人が欲しいと思ったあとの強い打消し。下句の光るしゃもじって何?と思ったけど、たぶん、弱いこと言った自分を頑張らすために食べる。そのためのしゃもじではないかな。


ちょっとひと息ティータイム

ブログ・ちょっとひと息ティータイム
01 /19 2018

このぱん屋のくまさんの起床時間は5時です。かまどが熱くなるまで紅茶を飲んで本式の朝ごはんはまだあとです。このくまに何とか追いつきたい。道は遠い。

パソコンの順番待ち、タイミングなどで遅れて火曜日に書こうとしていたことが今になってしまった。その後にも書こうと思っていたことがあったけど流れていくのか~。

火曜日のこと。
朝日小学生新聞の「春夏秋冬 楽しく俳句」に載っていた俳句がとても楽しかった。負けた、と思いました。
小学生よ。慢心することなかれ。


どんぐりが葉っぱのすみかで私生活     墨田区立小梅小  6年女子
つがるりんごどこにおいてもゆう日かな   江東区立八名川小 1年男子



評には「葉っぱのすみで」にしたらもっといいとあったけど、「すみか」もかわいいと思う。私生活なんて思いもつかない。
りんごの句も、「つがるりんご」というのがとてもいい。評には<北国育ちのりんごがどこにおいても夕日になる。かっこいい感覚だ>とありました。

慢心することなかれ。

(Bravo!)

昨日の赤煉瓦歌会 続き

01 /16 2018
春を予感させるようなやさしい風が吹いている。暖かい・・。なぜ?
時々風が強くて洗濯物が落ちる。洗濯物落ち日和り。

続き。

歌会メンバーの歌を一年間分いっきに読むとそれぞれの個性が見えてくる。赤煉瓦のメンバーの歌のなかではたぶん私の歌が一番個性らしいものが見えないような。そんなふうに思いまする。


赤煉瓦年間二首選(H.28年11月号~H.29年10月号)うかじ版

繋ぐ手がないから拳握りしめ時々人を殴りたくなる /王生令子
ブランコの軋み幾度も受け取ってこらえきれずに空夕暮れる 


わがバスはバス停ごとに拾ひゆくバス待ち顔のひとりひとりを /一宮雅子
山に迷ひ急斜面からすべり落ちふかぶかとゐる青空の底
 

西日さす障子の内に喋喋の入りきて揺れる影を見ており /井上孝治 
寒き日に塗装屋が来て隣家の壁をベージュに塗り替えてゆく
 

おのずから景色の変わる下り道登りし道かと迷うときあり /入部英明
水面に桜の花びら貼りついて流れの速さのままに去りたり
 

俗世間にひたつてをればそれでよい。雲の間を月走るなり /岩野伸子
幸せを説きゐるわれに声低く疲れないかと息子が言ひぬ 


不器用に受け答えするわれなればシフォンケーキに短き礼す /岡山あずみ
そろうりと淡きひかりが増してゆく今日の日去年は姉と語りき


東京の少女と来たる三月の水郷柳川はまるき青空 /樺島策子
船頭は竿の先端掌に押してたぐり寄せては船進ませる


どのビルにも屋上があるということを暮れ残りたる屋上に知る /白水ま衣
どちらからともなく午後の飛び石の上を黙って順に伝って


階段の手摺の傷の謂はれなど知つてゐるのは我だけとなり /新谷休呆
浜風が頬にやさしい教室の窓際の子の幸せな春


長ネギの畝の間に草を取る河童の髪をひつぱるやうに /長谷川愛子
赤き被服着せてもらふ児ガーベラを持つ手の甲が日焼けしている


つけろつけろと寄りくる子らに鈴むすびクリスマスへ向け週は始まる /丸本ふみ
吸うことも吐くこともできず椅子にいる世界の色はこんなだったか



ということでした。他にもいいなあと思う歌はたくさんあった。
二首に絞るのはむつかしいところでありまする☆彡

昨日の赤煉瓦歌会

01 /15 2018

「6年ぶりに復帰です」「(・・私も6年ぶん歳をとったのか・・)」

昨日の赤煉瓦歌会は1人欠席で参加者11人。そして嬉しかったのは育児でお休みされていた方の復帰。4年くらいお休みされてたかなーと思っていたら、なんと6年。そんなに時が経っていたの、と驚きました。平均年齢も若くなり嬉しい限り。

歌会では毎年恒例の年間二首選をした。
塔に掲載されたメンバーひとりひとりの一年間の歌から良かったと思う二首をそれぞれが選んで持ってくる。それと自選二首。メンバーがお互いにどの歌を選んだのか、自分のどの歌を選んでくれたのか、そういう楽しみがある。そして、自分が選ばなかった歌が他の人の評を聞くうちに魅力ある歌になるところがとてもおもしろい。

歌会後のランチでは、一年間の目標などをそれぞれひと言づつ話した。
締め切りを守る、新樹集と百葉集をしっかり読む、今月号特集の中田明子さんの文章を引いて詩情を大切にしたいという方もいた。私は今月号の記事に書いたことプラス、一日二首を目標。片頭痛があってもスガシカオのライブの時も、下手でもいいから必ず二首は作るようにしたい。詠む数が昔から少ないから。

この日は虚構についてのアリナシとか、昔はほとんど作者と言っていたと思うけどいつの間にか作中主体と言われるようになったとか、ランチが終るまでには答えが出ない、もしかしたらこの先も答えって出ない、そもそも答えってあるのだろうか、あるとすれば誰にとっての答えなんだろうか・・・、と思うことについても話が出た。

ということで無事に今年初めの歌会が終りました。
bravo!

(わたしが選んだ赤煉瓦歌会メンバー二首選へ続く☆彡)

と と と No.6.5 連句            ~まかふしぎなるケミストリー~

01 /12 2018


ネットプリントの「ととと」をセブンイレブンから先日出してきた。コンビニはデザートが美味しそう。

「ととと」メンバーは、藤田千鶴さん、永田愛さん、白石瑞紀さん。今回は連句、と予告があったので興味津々でプリントをしに行った。どんなになってるんだろうな、と思って。そして読んだところ・・・不思議な魅力。

三人の歌の言葉の良さ、それはある。それとは別のところで数人で歌を読む連句というものは不思議な魅力があると思った。どんな歌に仕上がるのかの楽しみと、その仕上がりが偶然なのか必然なのかとか。不思議。


カナカナの格子の窓にきざしくる(千鶴)
ならまちのおと ならまちのかげ(愛)


楽園という名のお茶をかおらせて(瑞紀)
カップのなかに映る昼月(千鶴)


本棚にミヒャエル・エンデの『モモ』置かれ(愛)
時間泥棒たちも一服(瑞紀)


……続く

 
歌のなかに登場するお店や寺、花について注釈もあってわかりやすい。

泊りがけでしているということで、どういうふうに作っていくのかなーと思った。その場面でその都度その都度なのかしら。まとめて詠むのかしら。

とても面白かったです。

塔12月号 若葉集☆彡

01 /12 2018
若葉集とキーを打ったところ和歌ボア集となって、いろんな和歌が書かれたボアジャケット、というものが目の前をよぎっていきました。ひと昔前のバイクを乗り回すチームに人気が出るかもしれないとか、そういうことをつい考えてしまう。


1月号届きましたが12月号の若葉集です☆彡

三ノ宮そごうは近く閉づるらしおほきな影の中に歩み入る /岡部かずみ
「おほきな影」。本当の影でもあるし、終わりへむかうものの暗い部分という感じもする。消えることになる大きな影。その中に歩み入る作者の姿がくっきりとある。

朝光を浴びむと出でし公園に老婆が一人草を採りゐる /天野惟光
朝の光を浴びよう、と気持ちよく公園に出る。そこで年老いた人が公園をきれいにしているのを見て、ああ、と思う。尊い感じを受けたのだろう。

唐突に子どものころを思い出し丁寧に書くわたしの名前 /椛沢知世
子どもの頃の楽しかったこと温かかったこと、その時の自分。そうだったなと思い出し丁寧に書く名前。その時の自分を大切に想い、そこから繋がっている今の自分を大切にしたい、と思う。いい歌だ。

車窓より辿れる道のつながらず青き鉄橋渓谷に消ゆ /神山俱夫
ほど遠いところに見える鉄橋が車窓から見えている道とうまく繋がらないという視点の楽しさ。そんなことを考えている間に渓谷に消えてゆく「青き鉄橋」。美しい景で、鉄橋が何かの象徴のようにも思えてくる。

のら猫はみょうみょうと太く吾を呼びてわが猫は餌を与えよと鳴く /倉成悦子
「みょうみょう」の鳴き声。太く呼ぶ、というのもいい。のら猫は呼び声だけ、飼い猫は言葉になって作者に聞こえているところが面白い。猫のセリフも最高。

夏椿ましろな花は咲いた日にぽたりと地面に吸ひ寄せらるる /髙山葉月
咲いてたその日に花が落ちる。まるで地面に吸い寄せられたようだと作者は思う。「ぽたり」に花の重さと終わりを感じます。

一人住む母のゆふぞら盗まれしブルーベリーの色に深まる /森尾みづな
じんわりとした味わい。母も盗まれたブルーベリーも作者からは見えない遠い場所。その二つが相まって深まりゆく。小さいブルーベリーのきれいな色が夕空に寂しく広がる。

イカ焼きとアイスクリームの店の先 岬は海を開きゆく船 /吉原真
等身大の店の前に広がる海。立っている岬を船としたところがすごく面白い。海を開きゆくに勢いがあって、岬が動いている感じがします。

ukaji akiko

塔短歌会。ふだんは赤煉瓦歌会に参加しています。スガシカオ好き。気軽に好きなことを書いてゆこうと思います。

プロフィール欄がなぜか二つになっていて直りません。

Happy go Lucky!