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「猟奇歌」 夢野久作  続き☆彡

ブログ・歌集
08 /27 2018
青空文庫の「猟奇歌」、数えてみたところでは259首。
最初のページをめくったところに知っている歌が載ってました。

この夫人をくびり殺して
捕はれてみたし
と思ふ応接間かな

夢野久作



どこで読んだのか思い出せませんが、夢野久作だったのかーと思って、ということは、私が読んだことあったくらいだから有名な歌なのではないかと思います。夫人や応接間という言葉になんとなく浮かんでくるイメージがあります。願いが、<殺す>だけでなく殺して捕らわれてみたい>、というのが面白いです。「この夫人」、ってどんなだったのでしょう。


そのほかの歌をいくつか紹介します。


高く高く煙突にのぼり行く人を
落ちればいいがと
街路から祈る



殺すぞ!
と云へばどうぞとほほゑみぬ
其時フツと殺す気になりぬ



人体のいづくに針を刺したらば
即死せむかと
医師に問ひてみる



春の夜の電柱に
身を寄せて思ふ
人を殺した人のまごころ



抱き締める
 その瞬間にいつも思ふ
あの泥沼の底の白骨



毎日毎日
 向家の屋根のペンペン草を 
  見てゐた男が狂人であつた



蛇の群れを産ませたならば
・・・・・・・・なぞ思ふ
取りすましてゐる少女を見つつ



放火したい者もあらうと思つたが
それは俺だつた
大風の音



一里ばかり撫でまはして来た
なつかしい石コロを
フト池に投げ込む



不思議な世界です。想像の歌も多い。殺す殺される、また、血、白い肌、夕日、空、など色がよく出てきて、映像が美しいです。そして、一見突拍子もないふうでいて、きれい事ばかりではない、人間の考える普遍的なところがあると感じました。読んだあと、不思議と元気が出る歌集でした。


資料をくださったり、歌のこと教えて頂いたりと、夢野久作のことが思わず楽しく続きました。ありがとうございました。歌が作られた年代とか分かったらまたブログに書こうと思います。9月に「一行寺と夢野久作」というのが博多区であるようなので行けたら行ってみようと思ってます☆彡


(補足)一首目の「高く高く」は表記では「高く~」のようなくり返しの文字なのですがパソコンで出なかったので上記のように書いています。
(追記)ブログ「やさしい鮫日記」(2010年10月1日)に「猟奇歌」のことと「猟奇歌」ができた過程など分かる本のことなどの記事があります。

「猟奇歌」 夢野久作

ブログ・歌集
08 /27 2018


塔の全国大会で、とあるレディから夢野久作は歌も作っていて青空文庫というのにあります、と教えてもらいました。帰宅して調べたらありました、ありました。それと、青空文庫ではなくて、赤澤ムックという方が編集した「猟奇歌」もありました。こちらは「猟奇歌」から百十六首選んでいる、と説明にあったので、歌数が多そうな青空文庫のほうを注文しました。

さて、青空文庫というのはペーパーバックというだけあって・・・

載っているのは歌だけ!

いつ作られた歌か、何首収められているのか、とか全くナシ。こうも何もないとかえってせいせいするというか。

それはまあいいとして、

これは・・・と思ったのが、三行で書かれている歌がたまにページを跨いでいることです。

なるべくぱっと見て一首全体が分かりたい。

でもですね、最後の一行が次のページをめくったところだと、何を言ってくるのかな、この人・・・というようなどきどきがなきにしもあらず。(とは言えぱっと見て分かるほうがよい)。

そんな、何を言ってるんだ、この人・・・。というような、

とてもおもしろく、惹きつけられた歌が満載です。

歌を少し紹介します。

(続く☆彡)

ukaji akiko

塔短歌会。ふだんは赤煉瓦歌会に参加しています。スガシカオ好き。気軽に好きなことを書いてゆこうと思います。

プロフィール欄がなぜか二つになっていて直りません。

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