第一回福岡短歌フェスタ2018(5月13日)

05 /21 2018
(続き)

さて!午前中赤煉瓦歌会が終り、午後からは「第一回福岡短歌フェスタ」に参加しました。赤煉瓦歌会からは私を入れて三名の参加。

「第1回」と名のつくものは特に開催するまでの企画や準備、スタッフ集めなど大変なものなんだろう。そんなこと思うと地元のことだしぜひとも参加しないとなー、という気持ちになって参加しました。それに超結社歌会も普段参加していないのでそれも楽しみに。


プログラムはシンポジウムと超結社歌会の二部構成。
シンポジウムは「他ジャンルとのコラボを通じて」ということで
<短歌と絵画が出会う時>
というテーマ。

画家が描いた絵に言葉一文字がつけられていて(例:光、戯、など)、その絵と言葉を題材にパネラーが歌を詠み、それが絵とともにスクリーンに紹介されました。

パネラーは五名で、同じ一枚の絵について二人が詠んでいるものが多く、その中には同じ絵なのに正反対のような歌もあり面白かったです。

「花(ダリア)」
ほのほのと光を零しダリア咲くよろこびはわたし一人のものでなく /桜川冴子
つぎつぎに湧きくるものか花寄せてダリア咲くごと怒りあふるる /山下翔



ものの見方、感じ方って自分と他人とは違うものなんだなあとあらためて思います。その時どきの自分の気持ちもあるだろう。絵を観ることで自分の奥底にある知らなかった感情に出会う面白さをパネラーのかたが話されていました。

外からと内からくるものの出会いといった感じ、「題詠」というのもそんなところがあるなと思います。


そして、フェスタの後半は三つグループに分かれての超結社歌会。

私のお隣は私よりも少し年上の「まひる野」の女性でした。宮崎から参加と言っていたかな・・。よく発言されていて時々「意地悪ばあさんみたいですみません」と言っていたけれど、いえいえ、ぜんぜん!寂しい歌会にならないでよかったですよー!

楽しい一日でした。

おしまい☆彡

先週の赤煉瓦歌会(5月13日)☆彡

05 /21 2018


一週間前の赤煉瓦歌会。書くのが遅れてしまったけど書いておこう。

13日の赤煉瓦歌会は初参加のかたがいらっしゃった。

おかげで雨なのに、歌会の部屋に五月の風が吹いているような新しさ・・・。(誰も言わなかったけどたぶんみんなそう感じていたと思う)。

初めて歌会に参加しようと思って自分から連絡するのは大なり小なり勇気がいるものだろう。とても若いかたで質問や評をゆっくりはっきり発言されていたのが印象的でした。初参加、くわえて若い方の評や思っていることを聞くのはとても刺激なります。遠方からのご参加、ありがとうございました。


この日の歌会は題詠一首づつの評をした後、課題として出ていた「自分の好きな歌集三冊を選んでそこからの一首づつ」ということをしました。

参加者それぞれの好きな歌集の好きな歌、それを知ることが出来たのはとても面白かったけど、時間的に急ぎ足の報告だけにとどまってしまったような気がしてそこがすこし惜しかったかな、と思います。


歌会のあとは「第一回福岡短歌フェスタ」に行きました☆彡
(続く)

塔4月号 作品2その2☆彡

05 /18 2018
『歴史好き』、たいへんおもしろいです。

先週の土曜日、夏公開の仮面ライダー映画のエキストラに子どもと参加した。小倉城そばの勝山公園に3,000人の群衆役。私も子もケシの実ほども映ってはいないだろう・・・。。真夏のような暑さの中、早朝から夕方まで。バテバテにばてたけど翌日の赤煉瓦歌会と午後の第一回福岡短歌フェスタは無事に参加出来ました。


作品2☆彡


雪でした花びらでした降るものはいつもつかのますきまを埋める /高松紗都子
つねにどこかがさみしい。雪や花びらがすきまを埋めるものとして美しくあるものの、とても儚い。

けふ一日われに声かけくれし人みな他人なりおぢいさんなり /友成佳世子
ホームなどの職場でのことだろうか。「みな他人なりおぢいさんなり」の<なり、なり>がいいと思った。寂しさが重なってくる。

クリスマス友が気づいて買ってきたローストチキンを共に食べたり /西海行灯
クリスマスにさほど関心もなさそうな、でも気づけば祝いたいくらいの気持ちはある二人。さらりとしてていいな、と思う。

母上の記憶薄らぐままにおく蘇らせる自信ありしが /村上明
無理に思い出させることはしない作者。作者の母親への気持ち、自分への気持ちが痛く切ない。

まだら色の鳩を見ましたもうずっとむかしのころは思い出さない /小松岬
もやもやとした思いが点在しているようなまだら。思い出さない、ときっぱりしているが自然に思い出してしまうことがあるということなのかもしれない。

この部屋もあと二か月でお別れだ 過ごしやすくて良い部屋だった /塩原礼
良い部屋だった・・・。日当たりのことなどもあるかもしれないけど、少なくとも作者自身が良い部屋に仕上げたのだと思う。部屋に感謝しているような詠いかたが気持ちいい。

子供から風船がとぶ午後である上を向いたら空が青いよ /中村寛之
上句のシンプルさがいい。風船を離してしまった子どもが目に浮かぶ。下句もシンプル。「青いよ」が人に語りかけているような、自分に語っているような、軽さがいいと思う。

昨日まで病気でなくて検査して病人になる春の雪降る /みぎて左手
知らなかっただけで昨日までだって病気だった。春の雪という、どこか夢のような実感のないようなもののなかに作者はいる。

切りすぎた爪が似ている私達 あとは何も揃わずにいる /山岸類子
なぜ爪を切りすぎるのか、その理由まで含んで共通点があるのではないだろうか。何も揃っていないけれどひとつの共通点の強さのほうががここでは大事なんだろう。

硝子戸にわれを映して磨き合う一緒に息を吹きかけながら /菊井直子
映っている自分と磨き合う。硝子戸を磨くのかはたまた自分を磨くのか。一緒に息を吹きかける、というのもいい。作者と、硝子に映った作者の姿とが同じ動きで見えてきて楽しい。



途中にさしこむ追記かな(塔2月号)☆彡

05 /08 2018
追記の前に・・・、このひとつ前の記事(作品2その1☆彡)の歌に、ぐるぐる印を付けていた歌を一首書き写し忘れていたので先ほど追加しました。


さてと、先々月号になりますが2月号には、選挙に関する歌がとても多かったです。それも、台風と一緒に詠みこんでいる歌が多く、作者の選挙に対しての気持ちのようでした。社会のことをたくさん詠む人もいれば、普段そういうことを考えていても歌には詠まないようにしている人もいるのでしょう。わたしは特に決めていないけど、選挙のことは歌にしたことがないので興味深く読みました。難しく詠む必要はなく自分の普段の生活の一部として詠めばいいのかもしれないな、というのが感想。とても好きな歌もありました。それでは、見つけた分十六首ご紹介。並べるとなかなかの迫力です。


腐れゆく民主主義とは思へども風雨のなかを投票に行く 
/伊藤文(作1)


金木犀の花の散り敷く中学校 たぶん受からぬ人に票を入る 
/豊島ゆきこ(作1)


何かがちがふと思ひつつ見る台風と選挙まみれの一日のテレビ
/野島光世(作1)


街に出て気付けど遅しセーターのグリーンのこの色希望の党か 
/広瀬明子(作1)


台風のせいもあろうか午後6時過ぎの投票来なくて終わる
/向山文昭(作1)


丸まりてアンモナイトのやうな猫自民圧勝のニュースに眠る
/阿蘇礼子(作2)


台風のせゐだと思ひたし投票率謙虚な政治はいつまで続く 
/辻本閑(作2)


株の値が少し上がればいいじゃんか 近欲(ちかよく)ばかりの選挙の結果 
/水岩瞳(作2)


袖口の濡れをることを気にしつつ投票用紙は力込め書く 
/三吉くに子(作2)


台風の最中を行きて自民党と書き来し人のこころ思へり 
/加藤和子(作2)


石段を滑つて足首折る憂き目 期日前投票済ませてをりぬ 
/柳田主於美(作2)


投票の途中の川は水あふれ嵐は勢い水脈は乱れる 
/芳仲成和(作2)


台風は総選挙とともに過ぎにけり暴風の向き最後は北向き 
/佐光春信(作2)


衆院選与党勝利の報の中ビニールハウス嵐に潰さる 
/白井真之(作2)


台風の二十一号来たる中一票入れんと傘を広げぬ 
/棚橋道子(作2)


カメムシがドラッグストアに乱舞する 今日衆議院解散しました 
/伊地知樹理(若葉集)


塔4月号 作品2その1☆彡

05 /08 2018
このところ雨が続いています。しとしとしとしと・・・。買物は自転車が使えず傘を差しての歩きになるので自由度が減る。試練のような重いものを買うのは避ける。アイスクリームは溶けそうで買うのを避ける。トイレットペーパーは濡れそうで買うのを避ける。



ほんたうはわからないんです長いこと自分の影と思つてきたけど /岡部かずみ
影って様々にたとえられるけど、ここでは作者の本心のようなものじゃないかと思う。ここへきて違う自分がいるような戸惑い。

霜かしらまさか雪とふり返り話しかけていた君あるごとく /今井眞知子
連作を読むと身内か親しい人が亡くなったのだろうと思う。話しかけている何気ない普通の言葉が切ない。

不正解なんてあるはずないからとドアがぎィーって鳴ってる居間に /希屋の浦
ぎいーというドアの音に、不正解なんてないんだという思いに至る。スマートな音がつい正解のような気がするけど、作者は広い見方に耳をすませているようだ。

窓の辺の多肉植物に陽はさせり女生徒とふたり保健室にゐる /竹尾由美子
多肉植物と女生徒といる保健室。陽がさしてむせるような独特の空気感が伝わってくる。

母なりにからだをすこし斜めにし一段一段おりる雨の日 /辻内茂余
滑りやすい雨の日を行く母の様子が目に浮かぶ。「母なりに」、という視線が優しい。

一人とは違う時間のなかにいて三連休を小分けに生きる /岡本潤
一人でいる時とは違う時間の流れ、使い方。連休になると実感として出てくる。「小分けに生きる」、納得。

風がもうわかれにちかい 公孫樹のまねくやうなる葉のゆらめきは /小田桐夕
「風がもうわかれにちかい」。すてきな表現だなあ、と思う。季節とのわかれのようでもあるし、わかれそのものに吹く風、のようでもある。公孫樹の葉ももう落ちてしまう。

毎日が余命で余命重ねたりスーパームーンがまぶしい二日 /田巻幸生
毎日が余命。余命という時間と、スーパームーンの光が対照的です。

みんながみんな死にたいわけじゃないんだと言われた今日の湯船の深さ 
/田村穂隆

みんなのことを知る。知ったのに、あるいは知ったから、ますます自分を感じる。世界のような「湯舟の深さ」がとてもいいと思う。

一日はまるまるわれの時間にて田氷わって又わって行く /川口秀晴
田氷という言葉は初めて聞きました。下句がとくにのびのびしている。

戯れに雪につけたる足あとの雨に沈みて地の色の出づ /黒嵜晃一
どことなく、深いところに繋がっていくような、そういう印象をうける歌です。「戯れに」ということから続く一連がよかった。

ukaji akiko

塔短歌会。ふだんは赤煉瓦歌会に参加しています。スガシカオ好き。気軽に好きなことを書いてゆこうと思います。

プロフィール欄がなぜか二つになっていて直りません。

Happy go Lucky!