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一昨日の赤煉瓦歌会

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02 /04 2019


二月三日は赤煉瓦歌会でした。二月と思えない暖かさ。小雨。
参加者は11名。

自由詠と題詠を一首づつ。題詠は「果実」だったらなんでもよい、というものでした。

この題詠を決める時に、木になる実、という声があってあとから果物なら何でも良い、に変ったので私の頭にはなんとなく「木になる実」がインプットされてました。

私が詠んだ実は「橙」。橙はひらがなの「だいだい」で他に一首ありました。あとは、桑の実、金柑、林檎、アップル・リンゴ、花梨、苺、レモン、みかん。歌に果物が入ると潤っていいなと思った。果実シロップのうたもあり飲みたくなりました。

自由詠はというと・・
自由詠を評し合うなか、「なんでこの言葉がここに出てくるかわからない」「歌がよくわからない」という評が出た歌があった。それに対して、歌のなかの言葉と言葉から喚起されるものがあるのではないか、という意見がでました。私はこの一首はいい歌と思ったけれど、評するとなるとなかなかむつかしく感じる歌でした。喚起されるものを言葉にするのがなかなかムツカシイトコロ。

さっきの続き☆彡

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01 /21 2019
検定の内容は、歴史のほか、最近撮影された映画のロケ地、食べ物、スポーツ、ニュース、など様々。公開されている過去問で、歌に関するものではこういうものがあります。(4択問題)


・幕末の歌人で平尾山荘に隠棲し、高杉晋作や平野国臣ら尊攘派の志士と交流を持ったのは誰か(H・26初級)

・高杉晋作の「面白きこともなき世をおもしろく」に対して野村望東尼が返した返歌「住みなすものは」のあとに続く言葉は何か(H・28中級)
1心なりけり、2我が家なりけり、3この世なりけり、4博多なりけり


一問目の答えは二問目に登場する野村望東尼(ぼうとうに、又はもとに)です。大隈言道を師として、大隈言道も大変かわいがっていお弟子さん。二問目の答えは、1心なりけり。このあと、高杉晋作は「おもしろいのう」と言って息を引き取ったということです。

中級の問題には、その当時この駅からあの駅まで電車で何分だったか、というような分かるわけないよ!というのもある。公式本には昭和の初めのデパートのことや博覧会のこととか、絵や写真も載っていて見ているととても楽しいです。

(福岡検定、H26初級、H28中級問題より)

美味しい、便利、だけじゃない

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01 /21 2019


第6回福岡検定。

昨日の午前中、さくっと受けてきました。初受験。

今年から問題数が減り80問。7割の56点以上が合格。

自己採点の結果・・・
…ドドドドドド(太鼓の音)・・・・
・・・・・ごじゅう・・・さん・・てん!!

53点で不合格でした。
昨年こんな検定があるんだと知りギリギリで申し込みました。公式本を買ってちょこちょこ読んだけど、ちょこちょこで受かるはずもありません。
 
来年は満点をめざそう。
目的は福岡の大まかな歴史を知ることです。

福岡は食べ物がおいしいとか、便利がいいとかよく言われるけど、それよりも歴史の面から見ても大陸に近くて面白かったり重要だったりした土地じゃないかと最近とても思う。でも、街にあまりそういうことを感じないっていうのもある。それは不思議。もうちょっと注意深~くみていけば違う感想もでるかもしれません。

塔12月号 作品2☆彡その3

01 /16 2019
昨日、外が一日中白いと思っていたらPM2.5が平均基準値の2倍だったとのこと。てっきり細かい霧とこの季節の雲や空気のもやもやだと思っていました。


作品2☆彡その3
飛べさうにアヒルが走る秋の日の嗚呼ふる里の空気はうまし /三木紀幸
上の句にあてはまる言葉を考えて入れなさい、みたいな問題が出来そう。「飛べさうにアヒルが走る秋の日の」、とてもいいと思った。かわいくてのびのびしていて、元気がでます。

椅子のかど触れつつ人を待ちておりいずれの指も木の根に似せて /宗形瞳
待ちながらふと指を見て木の根に似てると思ったのか。木の根というものからは時間もイメージされる。静かに時間が過ぎていく。

君の居ぬこの世に残りて小さ目のキャリーバッグを購入したり /森富子
今までは二人で出かけることが多かったのか。君の居ない世界であるけれどじっとしておかないでその世界を見よう、とする。「小さ目のキャリーバッグ」という控え目ながらの快活さから作者の姿が浮かんできます。

CT画像説明終えて「お元気で」と主治医は言えり術後七年 /中村美優
もう大丈夫、という安心。「お元気で」は、主治医も作者も嬉しく明るく、また一つの関係が終ることもさみしく、この日々を振り返っただろう。

なんだこのつかみきれないそれからを 空だやっぱりひろがっている /篠原廣己
母を亡くしたことが他の歌から分かる。母が亡くなり、今までと何かが違うと思う、けれどそれが何かもよく分からない。「なんだこの」から始まる唐突さ、不安定さは心情が表れているように思います。

幼き日に思いのかえることもなしマドレーヌ半分紅茶に浸す /中村ヨネ子
塔を読んでいると、幼い頃を思い出している歌が多いのでこの歌は珍しいと思った。マドレーヌの色を考えると紅茶に浸してもそう色が変わらないのではないだろうか。くっきりと見えないところが歌とあっているように思う。マドレーヌは紅茶に浸したら美味しいのかな。

ひとさわぎまたおきさうないら草の花のさかりの晩夏をゆけり /福田恭子
何のひとさわぎだろうか。世間でのことか作者の周辺のことか。いらくさのチクチク具合が「ひとさわぎ」を思い起こす。作者は一歩引いたところから冷静。

自分しか知らないことが増えて行く鶏頭の赤が濃くて眩しい /米澤義道
自分の他に知っている人がいなくなる、亡くなっていくということだろう。共有していた事柄を自分だけが引き受ける。「鶏頭の赤が濃くて眩しい」の眩しさからは、遠いような、最後のようなものを感じます。

塔12月号 作品2☆彡その2

01 /15 2019
一日中、空がぼんやりとした白い一日。


作品2その2☆彡

それ程に伸びてない髪切りに行く 捨てたいものは何なのだろう /石丸よしえ
少し伸びただけの髪を切りに行き、ほんとうは他に捨てたいものがあるんじゃないかという問がおぼろげに湧いてくる。もやもやとしたものが漂ってくる。

いちにちに五人と話せと医師の言ふ五人目もとめコンビニにゆく /唐木よし子
五人、ということを守る作者。それにしてもコンビニ? そうやって外に出かけることも大事なのかもしれない。コンビニがこういうコンビニの役割をしているところもおもしろいです。

ライト持ち照らせば昼と変わりなくただに続けり蟻の行列 /谷本邦子
そう考えると蟻ってほんとに小さい!蟻の世界を作者が動かしているようにみえる。

駅なかのすし屋のガラスに貼りついて早くと叫ぶ子らはわれの子 /丸本ふみ
子どもの様子がかわいい。すし屋の前で早くと叫ぶ、それが何処の子でもない「われの子」という結句がいいです。

なぜか怖い 顔さえ知らぬ祖父のいて我の生まれる前に死んでる /王生令子
自分に繋がっていることを意識しつつ、自分が触れ得ないものへの不安。祖父が亡くなっても脈々と血縁だけが続いている怖さというものもあるのかもしれない。上手く感想が言えないけれどこの「なぜか怖い」感覚は分かる気がする。分かるけどこう上手くは詠めない。

縦書きの音楽なんだ僕はただ自転車を漕ぐ真下、真下に /吉岡昌俊
短歌を「縦書きの音楽なんだ」と言い切るところが気持ちいい。自転車はリズム良く自力で漕ぐ乗り物。作者の歌の作り方が歌になっていておもしろいです。

ケトルの中で温められて冷えてゆく時間ありけむ忘れられたまま /永山凌平
どうしてそんなことを思ったのだろう。過去に大事にしていた出来事や時間のことをふと思ったのだろうか。限定された空間と時間の存在。優しくて余韻があります。

うしろから歌集に注ぐ陽を浴びて紙はましろきページに変る /加藤紀
ページに陽が反射して歌が見えなくなる。歌がどこかに飛んでいったような、例えば読みなどから自由になったような、そういうふうな感じがします。作者も一緒に陽を浴びているところがいい。

ひと日暮れひと日暮れつつとある夕べ古希になつたと仏壇に言ふ /北島邦夫
一日一日、過ぎていく。とくに大きな出来事のない日常の線上にある古希。「とある夕べ」がおもしろく、「仏壇に言ふ」が優しい。ご両親への報告なのかもしれない。

西葛西の<葛>の字だけは母親に書いてもらってやたらと細い /瀧川和麿
小学生くらいの子からの手紙だろう。葛の字が書けなくて母親が代筆している。西と西に挟まれて目立ってしまう「西葛西」という地名がいいです。

ukaji akiko

塔短歌会。福岡市在住。ふだんは赤煉瓦歌会に参加しています。